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ナイル川ラフティング
アフリカ大陸の東部をながれる世界最長の川。中央アフリカ東部にあるビクトリア湖がおもな水源で、そこからウガンダ、スーダン、エジプトと約5584km北上し、地中海へと流れます。もっとも遠い水源はブルンジのルビロンザ川で、そこからの距離は6671km。ナイル川の全流域面積は334万9000km2です。
青ナイル川は、エチオピアのタナ湖に源に発する川で、白ナイル川とともにナイル川の主流の一つです。白ナイル川は、ビクトリア湖に端を発し、ウガンダ国内を北上、キオガ湖とアルバート湖を経て、スーダンのハルツームで青ナイル川と合流します。この白ナイルの源流(ビクトリアナイル川)にてのラフティングは、世界的にも有名で、西欧人には人気です。アフリカ、それもナイル川でのラフティング経験は、なかなか出来ません。ウガンダに旅行の際は、トライしてみは、どうでしょうか?

ナイル川ラフティング


ナイル川の源流、ラフティング体験記

ウガンダも残るはあと二日。一日で行けるところということで、ナイルの源流でのラフティングを体験した。

 しかし、朝7時にシェラトンで待ち合わせとは朝が早い。来るのは来たけど、未だ眠たい。既に数名の白人客いた。一緒にラフティングに行くらしい。時間通りにアドリフトのマイクロ・バスがやってきた。早速、出発だ。レッド・チリ・ハイドアウェイでもう一回お客さんを拾う。ジンジャまで1時間ほどかかるらしいので、買ってきたパンとバナナを食べながら行く。

 ジンジャの大きなダムを渡って直ぐ左に曲がって、ラフティングのスタート・ポイントに着いた。アドリフトはここでバンジー・ジャンプと宿泊施設もやっている。着くなりラフティングの服に着替えるので、もう裸足だ。地面が砂利で足の裏が痛い。アドリフトの人がいろいろ説明しているが、早口で良く分からない。ラフティングのビデオが30ドル、写真は20ドル、必ず誓約書にサインをしてください、みたいなことを言っていた。まだ、曇っているけど、念のために日焼け止めを塗っておこう。説明が終わったみたいだ。みんなで、救命ジャケットを着て、ヘルメットを被って、ボート乗り場まで下りる。やはり足の裏が痛い。他の人が平気そうに歩いているのが信じられない。
 
 待っていたのは、10人乗りの大きなゴムボートだ。ボートを泊めている紐をほどいて出発。、先ずは、漕ぐ練習。次は、転覆の練習で本当にボートを引っくり返すので、早々と水中に投げ出されてしまった。ナイルの水は冷たい。流れの緩やかなところを30分ほど進む。第一の滝はブジャガリ滝。グレード4らしい。だんだん近付いてきた。かなり激しい急流だ。水量は凄いし、風情もなく滝という感じはしない。ボートに水が入り始め、高波が来るので皆で一斉にボートの中に隠れる。ボートの先端が波で持ち上がり、ボート丸ごと激流にのみこまれる。コンタクトを失くさないように目をつぶって、振り落とされないようにしっかりと紐をつかむ。一個目の滝をクリアだ。転覆はしなかった。ギャラリーがたくさんいたけど、格好良い写真を撮ってくれただろうか。頼んでおけば良かった。後をついてくるサポートのカヤックたちも次々と滝をクリア。カヤックのほうが面白そうだなーなんてのんきな事を思った。やったこともないのに。

 当たり前だが、もう既に全身ナイルの水でびっしょりだ。当初、そんなに期待していなかったのだが、激流に突っ込んでいくのが意外と面白い。そんな感じで次々と滝をクリアしていく。そして、ナイル河に浮かぶ島で昼食だ。船頭さんやカヤックのサポート部隊も皆で一緒に食べる。バイキング式のサンドイッチで、好きなものをパンにのせて食べる。ポテト・サラダもおいしい。天気が悪いからと焚き火までしてくれた。

 お昼を食べ終えて、ラフティングを再開。ここから1時間ほどは流れの緩やかなところを皆で漕ぐ。漕がないと前に進まない。岩場にはたくさんの鵜がとまっている。オーストラリア人の船頭さんはウガンダに来た経緯などを話している。だんだんと流れが出てきた。緩やかに流れるナイル川、それを取り囲む濃い緑、とても風景が美しい。
 
 ひとつの滝を越えて、次が最大の難関イタンダ滝だ。グレード6なので、我々はトライできない。ボートを岸に付けて岩場を歩く。ここも裸足なので、足の裏が痛い。船頭さんが一人でボートを担いでくれる。ありがとう。イタンダ滝の下流にボートを下ろして、ボートに乗り込む。ここからまたグレード5の滝が続く。最後のが特に大きいようだ。“どうしても転覆したい人?”と船頭さんがしきりに聞くが、誰も転覆したくなくなかった。

 しかし、結果的にボートは転覆した。ボートのロープから手が離れ、激流の中に投げ出される。オールを失くさないように気をつけていたら、どんどん水中深くに流されていく。まさしく“ぶくぶくぶくぶくぶく”なのだ。深さも分からないし、コンタクトを失くさないように目を閉じている余裕もなくなってきた。思い切って目を開けてみると水面まで未だだいぶある。救命ジャケットを着ているから、勝手に浮かんでくれるのだろうけど、息がもつかしら。流れに押されつつもどうにか水面まで上がってきた。やっと息ができた。それでも、次々に大きな波が来るから上手くタイミングを計らないと息ができない。がぶがぶと水を飲んでしまう。カヤックが直ぐそこに見えるのだが、波があるのでなかなか近づけない。近付いたかと思ったら、隣の人が先で私は後みたいだ。早く来てくれー。やっとの思いで、カヤックにしがみつき、ボートまで連れて行ってもらう。はぁー、助かった。皆の顔が見えた。コンタクトが着いているようだ。良かった。そこからもう少し河を下って、ラフティング終了だ。

 ボートを岸に付けて坂を登ると、アドリフトのバスが待っている。更衣室もないところで着替える。バスタオルを持ってきていて良かった。足もきれいにして、靴を履く。これで痛かった裸足も終わりだ。皆、ビールを飲んでいる。周りの風景を見ると右半分がぼやけている。鏡で目の中を見てみるが、コンタクトがない。やっぱりなくなっていた。はぁー。

 帰りのバスでは、皆疲れて寝ていた。カンパラに着いて、レッド・チリ、ブルーマンゴ、シェラトンの順番でお客さんを下ろしていく。私もだいぶ疲れた。激流に投げ出されるのは、ちょっとやり過ぎにも思えるが、今まで事故がないというのだから、彼らの安全基準のなかでやっているのだろう。とにかくスリリングでとても面白かった。機会があれば、もう一回やりたいなと思った。

体験談:和田篤志
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